約束の七夜祭り(やくそくのななやまつり)ー感想と考察(ネタバレ有

どーもたかぽんです!

 

つい先ほどyoutubeを見てて途中の広告の時になんかすごい長いアニメ作品始まったなっ!?!?

って思ったら想像以上に良くて、結局最後まで見ちゃいました!

また、メッセージ性も結構あったので、僕が感じたことをお伝えしていこうと思います!

 

 

目次

約束の七夜祭りとは?

 

長さはおよそ一時間で普通にアニメが好きな方はさくっと見れると思います。

絵もわりと好みでした♩

のちに調べてみると、XFLAG スタジオが贈るオリジナルアニメで、現在Youtubeで公開されているので、どなたでもみることができます。

 

『会いたい人に会える、奇跡のお祭り-。』

高校一年生・三波羅 星真の元に、音信不通だった親友・敦史から3年半ぶりに連絡が来た。

「珍しいお祭りがあるんだけど来ない?久しぶりに会って話がしたいんだ」

星真が居ても立ってもいられず向かったのは、山奥の廃村で行われる「棚機七夜祭り」だった。

しかし、そこに敦史の姿は見当たらない。

代わりに出会ったのは自分と同じく「会いたい人がいる」と言う少女・志織だった。

「お祭りが終わるまでには敦史様にお会いできると思われます」 祭りの進行役・カンナにそう伝えられた星真は、敦史に会うため、 志織と共に祭りの準備を進めるが、その村で起こる奇妙な出来事に巻き込まれていく…。

果たして星真は、親友と再会することが出来るのか--。

  • キャスト
    • 三波羅星真:斉藤壮馬(「サンリオ男子」水野祐役など)
    • 瀬ノ沢志織:山本希望(「アイドルマスター シンデレラガールズ」城ヶ崎莉嘉役など)
    • カンナ:嶺内ともみ(「スロウスタート」十倉栄依子役など)
  • スタッフ
    • 原案/監督:村田和也 「正解するカド」 「翠星のガルガンティア」
    • 脚本:XFLAG スタジオ
    • キャラクター原案:海島千本
    • キャラクターデザイン:まじろ
    • モンスターデザイン:飯島弘也
    • 音響監督:明田川仁
    • 音楽:岩代太郎
    • 企画プロデューサー:平澤直
    • プロデューサー:前野ジョナサン和志
    • 制作:横浜アニメーションラボ
    • 製作:XFLAG スタジオ

 

本来は7/7日の七夕の日に公開予定だったそうですが、およそ一ヶ月ほど製作が遅れ、つい先日の8/3日に公開されたそうです。

理由としては、西日本は災害により、一部連想させるシーンを差し替え〜といった噂もありますが、公式発表としては製作の遅れと言っています。

アニメ業界は割と厳しいと聞きますし、どちらも考えられそうですね・・・。

それにしても、アニメ製作って大変そうですね・・・:(;゙゚’ω゚’):

一部CGの箇所もありますが、比較的自然なCGで、作画に溶け込めていたと思います。

一応、上記掲載いたしましたが、youtubeですでに見かけてたよっ!って方もいらっしゃるかもしれませんね!

こちら、公式HPになっておりますので、興味を持った方、もうちょっと詳しく知りたいって方は是非!見にいってみてください!

約束の七夜祭りHP

 

さて、今から感想や解説をするのですが、まだ一度も見ていない方はネタバレを含むので、それにはお気をつけください。

是非、一度ご自身でご覧になって、思うところがあればこちらに戻ってきていただければと思います。

それでわ、まずは全体を追いながら見ていこうと思います。

(以下ネタバレを含みます。)

 

 

 

 

 

では、最初っから詳しく物語に沿って見ていこうと思います。

 

 

〜物語の始まり〜(1日目)

突然の親友からのメッセージ

主人公(星真:しょうま)の元へ友人(敦史:あつし)から一通のメールがきます。

星真?久しぶり。

久しぶりって・・・。お前・・・。

電話で話す内容から察するに、二人は幼い頃から知り合っていたのでしょう。

そんな敦史から突然祭りへ誘われました。

悪い、ずっと連絡したいと思ってたんだ、でも・・・。

淳史が連絡できなかった理由がきっとあるのでしょうが、この時点ではわかりませんね。

ちなみに、メールの届いた日付が8/3日の20:59分と、公開日になっています。曜日はスマホの画面のカレンダーから火曜日ですね。どうやら2018年度のカレンダーとは曜日が合いません・・・。直近の合う年を調べると2021年でした。

2021年の8月3日、20時59分の可能性が高いですね。

 

それから次の日、

〜友人へ会いにいく星真〜(2日目)

星真は待ち合わせ場所へ行こうと山へ登りますが・・・。

 

なにやら不穏な雰囲気が・・・。

(星真バックパックぱんぱんに物背負ってて結構山登りガチ勢!w)

 

星真と敦史の川辺での回想シーン

そして二人の過去の回想シーン・・・。

この小川の雰囲気・・・いいですよね・・・。

どうやら敦史に”ほしのめぐり”というアプリの設定をしてもらっていたようです。

トータルライフサポートアプリ・・・?

あんまり聞きなれないので調べて見たのですが、どうやらその言葉自体の明確な定義はなく、固有名詞(会社名等)でしか検索結果が出ませんでした。

ただ、total life supportということで、直後のアプリ画面に体調モニター、勉強・進学、占い、冠婚葬祭、マイスペック、子育てといった項目があります。

ようするに、”その人の人生(life)をあらゆる分野から、総合的に(totalに)サポート(support)する”といった意味合いで大丈夫でしょう。

にしても、マイスペックというものは少し興味がありますねw

何を持ってその人自体のスペックを数値化するんだろう・・・。

おっと、脱線しました。

そして・・・。

5Gとかいてあります・・・。

僕らが使っている携帯だとだいたい4G, 古くて3Gがよく目にしますかね?

これは複数の通信規格を総称した呼び名で、数字が大きくなるほど新しい規格で、通信速度や遅延などが改良される傾向があります。

5Gというと・・・ちょうど現在力が入れられており、つい先日世界初の5Gに接続可能なスマホとしてmoto z3が公開されているそうです・・・。

発売は2018年8月16日にアメリカにて発売されるそうです。

って、そんなことはどうでもいいw

僕らからしたら、未来からきたんか!?って感じですねw

一応年代的に2021年だったらごくあり得そうな状況だと思います。

そして今まで敦史がいろいろしてて充電100%なのも不思議・・・。

星真が普段全く携帯つかわない人で、敦史がものの数分程度でインストール、設定を行なったということですかね・・・。

もしかしたらしたに携帯充電器が刺さってる・・・?いや、でも充電中マークではないですね。

・・・・・。

はい、どうでもいいですねw

 

謎の建物

そして謎の巨大建築・・・?

ぱっと見お城の武者返しみたいですね。

山道?には松明が灯してあるみたいです。

結構山奥なので電気は通っていないんでしょうかね?

 

タイトル回収

からのタイトルです。

と、同時に星真が崖から転げ落ちてます:(;゙゚’ω゚’):

ここまでが導入といった感じでしょうか?

とりあえず、ここまででわかっていることを整理しておきましょう。

ここまでのまとめ

現時点でわかっていること。

  1. 主人公と藤井敦史は3年半ぶりに連絡を取り、会う約束をした
  2. メールの受信の日付は8/3日の20:59分
  3. 主人公は3年半より前に”ほしのめぐり”というアプリをインストールした

では、明確に言及されていないけど、現時点で推測できることをいくつか整理しておきます。

  1. メールの受信は8/3日の夜、敦史には昼に会いに行っているため受信日の翌日、つまり、8/4日が山に登った日だと考えられる。
  2. 星真が登った山は朝〜昼ごろに家を出て、(小川の右上を星真が自転車を漕ぐシーン)山に到着したのが夕暮れ時なので、(山と夕暮れのシーン)夏の夕暮れは18:30、大体8~10時間程度の距離?

いまのところこれくらいでしょう。

それでは続きを。

 

志織という名の少女とホログラム

崖から転げ落ちた主人公は起きると知らない少女に出会いました。

あの、大丈夫ですか?

しおりちゃーん!

どうやらしおりという名前みたいです。

そして訳のわからないまま小屋へ連れて行かれ….

手遅れです

一風変わった少女が現れました。

どうやらホログラムのようです。

だけど・・・感触がある・・・・!?!?

ここで開催される祭りは招待された人しか参加できないようです。

なるほど、三波羅星真様、事情は把握しました。

あなたの参加手続きも済ませておきましょう。

詳しいことはわかりませんが、身のうちを話すと突然参加させてもらえるようになりました。

ホログラムの名前はカンナと言うそうです。

急に近未来的な感じになってきましたね・・・。

そして話を終えた後、新しくムスヒという人?に、三波羅星真についての情報を求めています。

空中に模様が浮かび上がっていますね。

音声通話・・・?かなにかですかね・・・?

 

カンナの意味深な発言と邪悪な気配

なるほど、人の心の仕組みというものは、実に興味深いものです

星真の情報を見てこのようなことを口ずさんだカンナ。

意味深ですね・・・。

星真の情報になにかあるのでしょうか・・・?

さっきの紫の霧の中に幽霊・・・?がたくさんいますね・・・。

右の一人だけただの武者ではないみたいです。

 

〜謎の集落とホログラム、そして、しおりという少女〜(3日目)

そして次の日、敦史の夢で目覚める星真。

前日が恐らく8/4(水)と考えられるので、この日は8/5 (木)。

集落での初めての朝

荷物は全部主催者に預けられてしまった模様・・・。

ここは、私物持ち込み禁止なので、荷物は主催者側に預けられてます。

ここにいる間は電話もお金も使うことはないので安心してください。

現代っ子には厳しいルールですね・・・。

服も用意されており、私服ではだめなようです。

一番手前の黒い服が”憑衣(ひょうえ)”そして真ん中の着物は特に名称はないようです。

作中では”この服”と言われています。

さらに、一番奥に写っているのが”烏帽子(えぼし)”で、よく陰陽師とかが付けてそうなイメージですね。

そして着替える星真。

憑衣・・・野球部の人のインナーみたいにぴちぴちですね。

そして憑衣を着てから確認してもらおうとすると・・・。

これであってます?

上に着物も着てくださいっ!!!

透けたっwwww

恥じらう顔たまんないですねっ!

そして着替え終わり、外へ出ると・・・。

美しい集落

あの集落が、お祭り期間中私たちが暮らす場所です。

暮らす・・・?

ええ、一週間、参加者の皆さんが全国から集まっていますから。

集落の上(上記画像の中央右辺り)のほかより大きい建物が神楽殿、そして山の上には神社の拝殿があるみたいですね。

それから雑談をしながら集落へ向かいます。

しおりちゃんは高校一年生、星真も同じく高校一年生だそうです。

道中、カンナが来て、敦史は今現在いないけど、祭りが終わるまでには会えるとのこと。

さらに、私物を返してもらおうとしますが、厳粛に祭りを遂行するためと、返してもらえず、そのままカンナはどこかへ・・・

現在は仕事場へ向かっていると・・・。

 

祭りに参加するにはお仕事をしないといけない・・・!?!?

笹を切り、御幣を折り、そして紙を漉(す)いて、お堀に浮かべる灯篭作り・・・等、お祭りに必要な準備を(仕事)としているようです。

しおりのお仕事は機織りです。

どうやら祭りでは、彦星と織姫として二人でこの布を奉納するようです。

ちなみに、彦星=牽牛星(けんぎゅうせい)=アルタイル、織姫=織女星(しょくじょせい)=ベガです。

まさに七夕伝説ですね。

そしてカンナが現れ、案内役交代っ!

浮き桟橋です。

浮き桟橋・・・?

こちらがお祭りの際に舞の舞台になります。

この浮き桟橋が星真の持ち場になるようです。

 

謎の近未来技術

それから突然仕事を任されますが、星真は何をすればいいかわかりません。

えっ、頼む・・・?

その烏帽子の指示通りに作業するようにということです。

烏帽子が垂れて指示が表示されています。

現実世界で言う所のAR(augmented reality)ですね。

スマホのカメラなどでものを移すと付加情報としてテキストや画像を表示させるというものです。

ホログラムといい、この技術といい、やはりただの集落、ただの祭りではなさそうです。

それだけでなく、現在着ている憑衣には凄腕の名人の魂が宿って折り、重たい木も軽々とかつげるようになっているそうです。

パワードスーツ的なものですね・・・。

職人の魂が憑依(ひょうい)するのを文字って服の名前を憑衣(ひょうえ)にしているみたいですね。

 

仕事を終え、帰りに神楽殿を通ると・・・。

しおりが舞を踊っていました。

その踊りがきっかけになって奇跡がはじまるんだって。

奇跡・・・?

うん、会いたい人に会えるんだって。

ここにいる人物はどうやら皆、会いたい人に会うために来ているようです。

本当に会えるかどうかはわからない。

会えた気になれただけでもいいの。

みんなもそんな気持ちでここに来てるんだと思う。

星真が敦史とは3年半ぶりに会うということを伝えると動揺するしおり。

ところがその瞬間・・・。

湧き上がる紫色の煙

ここは我らが城、ここから立ち去れ。

侍の・・・幽霊・・・!?

聞いてないよこんなの・・・。

どうやらしおりも知らない事のようです。

そして・・・えっ!?

斬られとる!斬られとるよ!!!

真っ二つ・・・。

そんな時にカンナが登場!!!

よくアニメで見かけますが、小太刀で刀受け止めるのって力すごい必要になりそうですよね・・・。

そして星真の傷が消えました。(これも憑衣の能力・・・?

二人は逃げ、カンナが武者を全て倒すと煙も消えました。

なんなのいまのは!?

なにかしらのバグによるエラーと思われます。

 

カンナの秘密

そしてここでカンナがこの祭りを統括するAIシステムだと判明。

AI(artificial intelligence)とは、人工知能です。

よくたとえに出されるものとしてはappleのSiriなんかがそうですね。

簡単に言うと”人間の脳の機能を真似て人工的に作られたシステム”です。

Siriなら対話機能、チェスや将棋なら深く考える思考機能を模倣していますね。

そして、カンナは他の場所に本体がいるわけではなく、人ではないものが知能を持ち、それが意思を持って動いているということがわかりました。

祭り運営AIカンナがご招待された皆様とやり取りをするために与えられたインターフェースがこの仮想身体となります。

インターフェースとは、何かと何かの間を橋渡しするといった意味合いがあり、例えばPCと人を橋渡しするインターフェースはキーボードやディスプレイです。

情報の受け渡しなどが行われますね。

このカンナの仮想身体は、祭り運営AIカンナと招待された人を橋渡しするインターフェースということです。

この祭りはコンピュータが仕切ってるって事?

はい。行うのは全て人間の皆様ですが。

そういうことじゃなくて、こんなわけわかんない状況を機械になんか任せられるわけないだろ!

それから不信感を抱き、ここから去ろうと提案する星真。

 

しおりの思い

しかし、星真の思いとは裏腹に渋い顔を見せるしおり。

わたし、行けない。

このお祭りに参加しないと行けない理由があるから・・・。

どうしても会いたい人がいるから・・・。

私が会いたいのはお姉ちゃん。

二年前に死んじゃった・・・お姉ちゃん。

すこしずつ物語の真相に近づいて行っている気がしますね。

星真くん、なにか大切な事忘れてない?

何がいいたいの・・・?

ううん・・・。分からないなら・・・いい・・・。

星真にもまだなにかありそうですね。

 

サービスシーン!?

夜になり、しおりの入浴シーンがっ!

するとお腹のあたりに手術痕のようなものが見えますね。。。

お風呂を上がると星真が最初に隠れた小屋へ走っていくのが見えます。

星真くん!

おれ帰るから。

そう・・・。

握っている服のポケットから羅針盤が落ちました。

その瞬間昔の記憶がフラッシュバックします。

星真の卒業式の記憶

思い出したのは小学校の卒業式での敦史との記憶。

昔から一緒に中学校行こうと約束していたけど、突然、別の中学に行くため引っ越すと打ち明けられた星真。

その日の帰り、敦史とその母が会話しているところを偶然聞いて・・・。

よかったの?あんなこといって。

うん。

でもあれじゃあ・・・

いいんだ。これでぼくは・・・・。

その先も何かを行っているようでしたが、現時点ではわかりませんね。

自分が敦史に関する記憶に蓋をしているかもしれないと悟った星真。

そして次の日へ。

 

では再度整理しておきましょう。

3日目のまとめ

現時点でわかっていること

  1. ここにいる間は専用の服の着用、私物持ち込み厳禁、等のルールをまもらなければいけないこと。
  2. 祭りの参加者は一週間ここに暮らし、仕事として祭の準備をしなければいけないということ。
  3. 祭りでは会いたい人に会えるかもしれないということ。
  4. しおりが会いたい人は彼女の姉であるということ。
  5. カンナは遠隔操作ではなく、お祭りの運営のためのAIであるということ。
  6. しおりの腹部には大きな傷跡があるということ。

では、なんとなく可能性がありそうなことを書いておきます。

  1. AIのカンナの存在、そしてバグの存在があり、現実世界ではない・・・?
  2. 羅針盤を落とした瞬間に記憶がフラッシュバックしているため、この羅針盤は敦史との思い出の品・・・・?

こんなところでしょうか・・・。

 

 

〜星真の忘れてしまった記憶とは・・・?〜(4日目)

浮き桟橋の完成

8/6日(金)

着々と祭りの準備が進み、結局星真は記憶のことが気になり、残っているようです。

とうとう本舞台の浮き桟橋も完成しました。

その後、旗を奉納するための場所も完成したので二人で見に行くことに。

この時の会話から明日が祭り本番であるということがわかりますね。

山を登ると、奉納する建物が。

当時ここにはお城が建っていて、石垣はその名残だとか・・・。

建物の先は大きな湖が。

その湖の水が御神体だそうです。

この水にしおりが織っている布を奉納するみたいですね。

そして二人で話をしている途中でしおりの過去の回想へ。

 

しおりの姉が死んだ理由

どうやらしおりはバスの交通事故で姉を亡くしたようです。

その頃カンナは・・・・。

 

取り乱すカンナ

そんな・・・。

こんなことが・・・。

これはつまり・・・。

指示語多くてなんもわかんないっw

もうちょっと先を見ないと分からないですね・・・。

そして次の日へ。

 

 

では再びまとめておきます。

 

4日目のまとめ

現時点でわかったこと

  1. しおりとの会話から、明日8/7が祭の本番だということ。
  2. 昔、山の上にはお城があったということ。
  3. しおりはバスで姉とともに事故にあい、そこで姉を失ったということ。
  4. 御神体は湖の水であるということ。
  5. そしてカンナは指示語大好きだということ(嘘ですw

現時点で推測できそうなこと

  1. 昨日出た武者の幽霊は昔の城で暮らしてた人たち・・・?
  2. しおりが目を覚ました時には両親は喪服であり、すでに葬儀を終えた後だと考えられます。普通は意識不明な娘がいて、もう一人亡くなった娘がいたら、数日〜一週間程はは生きている可能性のある娘のそばにずっといそうですが、二人とも葬儀に出ているようなので、それほど長い間意識不明になっていたのかな?と推測します。

 

〜祭りの本番、会いたい人に会えるのか・・・?〜(5日目)

祭り衣装に身を包む二人

8/7日(土)、とうとう祭りの本番の日です。

祭り衣装に着替えた二人。

しおりちゃん可愛いですね!グッ!

その日の夕暮れ、祭りが始まり、奉納が始まります。

 

奉納の儀としおりの過去

その道中で昨日の湖の建物での会話の内容が詳しくわかります。

しおりの姉がどんなひとだったのか・・・?

そしてなぜ亡くなったのか・・・?

姉の高校入学祝いでの事故だったそうですね・・・。

そして姉からもらった内臓のおかげで今こうしていきていられる・・・。

入浴シーンでの傷跡はその時の手術のものですね。

そしてお祭りの名前が出てきました。

”ほしのめぐり棚機七夜祭り”

みたいです。

しおりがここに来た時に聞いた

この祭りの参加者はみなさん心に傷を負っておられます。

その中でも最も修復が困難な傷を負っている男女が、この祭りの織姫役と彦星役に最適任者なのです。

しおりはそういったことを知っていて、今まで星真の親友の敦史のことで顔を曇らせていたのですね・・・。

 

御神体を迎え入れる儀と星真の過去の断片

御神体の水を迎え入れるため水路が開かれます。

一瞬、敦史が泣いている姿がフラッシュバックしました。

それと同時に山の上で異変が・・・。

 

謎の異変と世界の真実

紫色の光とともにお城?のようなものが現れました。

あの武者たちが再び・・・。

それに対し、カンナの口からよくわからないことが弾丸のように話されますw

その亡霊たちはかつてこの城に実在した武者の仮想人格です。

ムスヒはこの祭りを企画したシステムですが、そもそもは人間探求のために生み出されたもの。

ライフサポートアプリ、”ほしのめぐり”によって収集したユーザーのライフログを統合してユーザーの人格の複製を仮想人格としてバーチャル空間に生成します。

そして実在の本人と仮想人格とのズレを検証し、修正を繰り返すことでその精度を上げてきました。

しかし、その過程でムスヒはライフログが存在しない人物、文章や絵の中にしか記録が残っていない、過去の人物の仮想人格を、蓄積した膨大なパターンから近似的に構築する技術を学んでしまったのです。

しかしこれは人格のコピーではなく捏造。

そうやって生み出された擬似的な仮想人格の中からこの城と強く結び付けられたあの武者たちが仮想と現実の世界を繋ぐ扉の隙間をすり抜けて、ここへと出てきてしまったのです。

 

はい、では順を追って説明して行こうと思います。

 

まず最初の行、目の前にいる紫の武者たちは過去に存在した城に実在した武者であり、その仮想人格であるということ。

仮想人格とは、実際の本人ではないが、その本人を真似て作られた人格と捉えれば大丈夫だと思います。

普通、現実世界には存在せず、仮想世界でのみ存在します。

 

そして次の行はそのままですね。

ムスヒというのはカンナがちょこちょこ語りかけているあの空中に現れる模様のようなものですが、このムスヒもまた、システムです。

システム同士が情報のやりとりをする際は一般的には言葉は発さないので、ムスヒが声をだすことはありません。

カンナは一応システムをキャラクターという形で表現しているため、声をだしてムスヒに語りかけています。(恐らく声を出さずともムスヒと意思疎通が可能なはずです。)

 

そんなムスヒですが、実は人間のことについて探求をするために生み出されたそうです。

ライフサポートアプリ”ほしのめぐり”によって収集されたライフログ(人間の生活・行い・体験を、映像・音声・位置情報などのデジタルデータで記録したデータ)を使用して、ユーザーの人格を再現し、それを仮想世界に生成するそうです。

つまり仮想世界に行けば自分と対話ができるかもしれないですねw

 

さらに精度を上げるために本人の人格と仮想人格との違いを無くしていくようにしていったみたいですね。

すごい適当な例ですが、本人の人格では”お腹が空いたら家で料理をする”という行動をとったとして、仮想人格だと”外食へ行く”あるいは”何も食べない”という選択をした場合、その行動は”ずれて”います。なので、次回以降は”お腹が空いたら家で料理をする”ように”修正”します。

これを人工知能の”学習”といい、人工知能は学習するほど精度が上がっていきます。

 

そして次です。

ムスヒは普通、ライフログが存在する人の仮想人格しか作れないはずなんですが、膨大なライフログ(いろんな人のデータ)が手に入り、複数人のライフログを組み合わせることで現実には存在しない、例えば絵や文章しかない、そんな過去の人物の仮想人格をほぼ完璧に作れるようになってしまいました。

例えば、過去の資料に”徳川家康は毎朝起きてすぐに俳句を詠んだ”という一文があったとしたら、その行動に関しては、”朝に俳句を詠んでいる人のライフログ”を使うことでその人格を作れます。さらに家康が”夜寝る前は将棋を指す”のであれば、”夜に将棋を指す”人のライフログをつかうことで、朝は俳句を読み、夜は将棋を指すような人の人格を作れます。

こうやって、徳川家康の人格を本人のライフログ無しに再現しています。

近似的にというのは完全に(100%)再現する・・・ということは不可能だから、ほぼ!再現するといった意味合いです。

本人のライフログは全く使っていないため、完全な同じものが複製できるコピーではなく、捏造といっています。

最後の一文はあまり技術的な根拠はないですが、仮想世界の中にあらゆる過去の人の仮想人格が作成されて、その中でもいまこの場所(昔お城があった山)に深いかかわりのある過去の人の仮想人格がなんらかの理由で現実世界へときてしまった・・・・。

 

といった感じです。

 

最後の理由としてはこのように言っています。

この祭り推進用インターフェイスカンナが、私がその原因だったのです。

この私自身もライフログを持たない仮想人格のひとつ。

歴史の記録の中からムスヒが試験的に抽出し、作成した試作品です。

今回の祭りのためにムスヒが私をこの現実世界に送りこんだことが原因で扉の鍵に不具合が生じたようです。

 

ムスヒが初めて仮想世界から現実世界へおくり、扉が開いてしまった。

そのせいで少し扉に隙間ができるようになってしまったといった感じでしょうか。

さらにカンナ自身ライフログを持たない(現在には存在しない人)の仮想人格のようです。

ムスヒが試験的に抽出した過去に生きた誰か?あるいは複数人の記録から作られた人格みたいですね。

そして窮地に陥る二人、間一髪でカンナが助けに。

 

武者たちとの戦闘

そしてしおりが自ら去っていくかのようにぴょんぴょん上へw

憑衣にスキル降ろしてくれてるなら超絶無双できそうな気もしますけども・・・。

しおりちゃん捕まってるぅ!!笑

相手の赤い髪の女の子とカンナが一騎打ちへ・・・。

瓦屋根の上で刀で戦っているとどうしてもコナンの迷宮の十字路思い出しますw

カンナの戦闘シーンは割とかっこいいですね・・・!

星真はしおりを助けようとするも、紐が切れない・・・。

(主人公〜!ほとんどなにもできてないぞぉ!w

その後カンナが赤い髪の女の子を倒すと、しおりの紐も解けていく・・・。

解決したか・・・?と思ったが・・・。

どうやら怨念がまだ残っているようで・・・。

城から溢れ出てくる紫の煙・・・。

その煙の中から巨大な怪物が現れる。

祭りは一旦中断して皆が退避をし始めます。

おもむろにカンナが何かを取り出して、それが光ると・・・!?

変身!

とはいっても少し装備が追加された感じですね。

剣と弓が光るようになり、防具が少し増えてます!

怪物に弓を放ち、剣で一刺し!

無事倒し、山の上のお城も消えました。

二人に力を与えた反動か、カンナは消えそうです・・・。

取り出したものはなんだったのでしょうか・・・?

んー・・・。

それによって二人の防具が増えたと考えると、システムのパッチや更新プログラム的な立ち位置なのかな・・・?

それによって元々バグに近い存在であるカンナ(ライフログがない仮想人格)も消滅・・・?が一番しっくり来る気がします。

パッチや更新プログラムは要するにプログラムの変なところ(バグ)を修正したり、新しい機能を追加したりすることですね。

よく勝手に始まるWindows更新プログラムとか、スマホアプリのアップデート的なやつです。

 

カンナの消滅と星真の真実

これで・・・もう安心です・・・。

この祭りを完遂させるのが私の役目、それを見届けられないのは残念ですが、私は信じています。

あなたたちがこの祭りを完成させ、新たなる道を歩みはじめるのを。

カンナが消えてしまった瞬間・・・(僕泣きましたwどうでもいいw)・・・星真の記憶がフラッシュバックします。

いいんだよ・・・。

だって・・・これでさ、星真の中じゃ僕ってずっといきてることになるんだよ?

星真の記憶の中で僕はずっといきているんだ。

ねぇ、それってすごいことだと思わない?

え?死んだ・・・・?

敦史君病気だったそうよ・・・。

中学には行かずに空気の綺麗な場所で・・・療養してたらしいんだけど・・・。

嘘・・・だよね・・・?

こんなこと嘘ついてどうするのよ・・・私も聞いて信じられなかったんだから・・・。

星真が忘れてしまっていた記憶がわかりましたね・・・。

そして敦史が3年半連絡ができなかった理由も・・・。

直後の主人公のことばから、3年前に死んだということがわかります。

つまり、卒業をしてから半年程度後に敦史はなくなったのでしょう・・・。

その敦史に、そして姉に別れを伝えるためにも、二人は祭りを続けます。

みんなで作った浮き桟橋の上で舞がはじまります。

 

祭りの続きと死者との再開

このお祭りで出会えるのは死後二年以内っていう決まりがあったの。

だから敦史君は本当は星真君とは会えないはずだったんだけど・・・。

カンナちゃん、何か考えてくれたんだね。

どうやら死後二年以内でないと会えないようです。

そして続々と参加者が会いたい人に会っていきます。

息子、妻、母、など・・・・。

様々な人が登場していますね。

自分で死んでいることに気づいていない人もいるようです。

祭りも終盤に差し掛かり、しおりが弓矢を放ちます。

すると、灯篭と一緒に置いておいた奉納用の布が飛びます。

そしてしおりも自身の灯篭を水へ浮かべると・・・・。

 

姉との再開

あれだけ会いたかった姉が目の前に現れます。

姉は自分の死に感づいており、透ける体を見てもあまり驚いていないようでした。

お姉ちゃん・・・。

私だけ・・・私だけ生き残ってっ・・・・ごめんなさい・・・。

なにいってんの。あんたが死んじゃう方が私は悲しいよ?

しおりが生きていてくれてほんと良かった。

お姉ちゃんごめんね・・・ごめんなさい・・・。

しおりはあたしの分まで生きなさいよ?

うんっ・・・。

もし生まれ変わったら、その時はまたあたしの妹に生まれてくれるよね?

いいの?また私なんかで・・・?

なにいってんのぉ

とうとうしおりは姉に出会うことができました。

しおりは今まで姉のおかげで生きれたことに対して、感謝よりも申し訳なさを感じてしまい、ありがとうではなく、ごめんという言葉ばかり使っています。

こんな私が生き残って、優しいお姉ちゃんが死んでしまったこと。

残された人はやはり、申し訳ないと感じるでしょう。

それこそその人の身体の一部を譲り受けて命を繋いだのならなおさら・・・。

 

一方、そのころ星真も・・・・。

 

敦史との再開

会えなくてもずっと、生きてると思っていて欲しかったんだ。

思ってたよ・・・。ずっと・・・。

ごめんな・・・。

かえって辛くしちゃったみたいで・・・ごめん。

いいよ、もう・・・。

そっか、やっぱり死んじゃってたんだな・・・。

そうみたいだね・・・。カンナさんがこの祭りに誘ってくれたんだ。

良かったよ、また会えて。

茶化されて怒るしおりちゃんもかわいいですね。ねっ?

この羅針盤、星真が記憶を思い出すたびにそのきっかけになってきたんですが、やはり敦史のものだったようです。

正直、そんなに仲の良くない人と喧嘩別れしたら速攻で捨てそうなきもしますが、星真は敦史のことを嫌いにはなっても、やはり敦史のことを忘れられない、そして確かに二人で歩んできた道というものは存在して、その思い出を捨て切れない自分がいたのではないかと思います。

だからこそ、この羅針盤を持ち続け、会える機会が来たこの瞬間に、こうやって持ってきたのでしょう。

 

それは星真に持っていてほしい。

僕のこと忘れないでいてほしいから。

忘れないよ。

お前は生きている。

ずっと・・・。

俺の中で。

 

そして祭りもいよいよ終盤に近づくと、別れの時が来ます。

 

それぞれの別れの時

皆んな淡い紫色の光になって消えていってしまいます。

お姉ちゃん、ありがとう・・・会えて・・・良かった・・・。

私も・・・元気でね!

うん!

じゃあね!

お姉ちゃん!お姉ちゃん!

星真、じゃあね!

敦史!!!

色々楽しかったよ!ありがとう!星真!

敦史!お前と会えて良かった!

じゃあな・・・。

祭りの終わりと二人のこれから

みんなが別れを告げ終え、奉納した布とともにみんなの灯篭が空へ舞い上がっていきます。

舞い上がった布と灯篭に火がつき、空中で鮮やかな色を魅せながら消えていきます・・・。

そして全ての火が消えると・・・その後には鮮やかな星空が広がっていました。

そして二人が辺りを見渡すと、とても美しい風景が広がっています。

きれい・・・。

うん・・・。

ここにこられてよかった。

カンナちゃんのおかげだね。

あぁ・・・。

ありがとう星真君。

こちらこそ、しおりちゃん。

そして歌とともにエンドロールが流れます。

熊木杏里さんの「あわい」という楽曲です。

あっ、ほらっ、あれがっ!

何?

織姫と彦星!

本当?どっちがどっち?

しらないっ。

そしてふと山の方を見上げるとそこにはカンナが・・・。

 

織姫と彦星を見守るカンナ

そして空に浮かぶ織姫と彦星、そしてカンナの映るシーンで終わりました。

では最後に、もう一度整理しておきましょう。

5日目のまとめ

わかったこと。

  1. 前日のカンナのそんな・・・こんなことが・・・これはつまり・・・。のシーンで何を知ったのか、それは特異な仮想人格が生み出され、そしてそれがあの武者であるということ。さらに、カンナ自身もその特異な仮想人格で、試作品であり、自分が原因となって武者が現れてしまうのを知ったということだと思います。あの武者は生み出された特異な仮想人格である(そんな・・・。)そしてカンナも武者と同じ特異な仮想人格で一番最初に現実世界に送られている。(こんなことが・・・)。そのこともあり、仮想と現実の扉に異変が起き、昨日の武者が現実世界に送られてきた。(これはつまり・・・)私が原因だった・・・?といった流れになると思います。
  2. このお祭りの名称”ほしのめぐり棚機七夜祭り”
  3. しおりの姉は姉の高校入学祝いでの家族旅行でバスの事故に遭い、亡くなったこと。
  4. しおりのお腹の傷は事故にあった際、姉から移植手術を受けてできたもの。
  5. 敦史は本当は病気で余命が短く、星真を傷つけまいと本当のことを隠して別れることにした。

 

さて、全てを一通り自分なりの解説付きで見て来ました。(とても長くなってしまいましたね・・・・:(;゙゚’ω゚’):

最後に僕が抱いた質問について考えるのと、感想を書いて終わりたいと思います。

 

個人的に思った疑問コーナー

Q結局死んだ人に会えたの・・・・?

これは僕の考えなんですが、結局最後に出てきた、参加者が会いたかった人達のホログラムは”ライフログがある人の仮想人格”を現実に出現させたものだと考えています。

武者やカンナたちは”ライフログが無い仮想人格”だったんですが、ある場合はライフログが残っている間の昔の出来事やその人の癖、性格、そんなものがほぼ(もしかしたら100%)再現できると思います。(ライフログが無い人の場合、完璧なコピーは無理だが、ほぼ再現できてたらしい)

そうすると、目の前にいるのは生きていた人(オリジナル)とは全くの別人ではありますが、共有する記憶や性格、声などは全く一緒で、次にとる行動、しゃべる内容も生きていた人と全く同じということになります。本人のコピーのようなものです。

しおりが途中で

本当に会えるかどうかはわからない。

会えた気になれただけでもいいの。

みんなもそんな気持ちでここに来てるんだと思う。

このように言っています。

これは確かに生きていた頃のその人に会えているわけではない。

しかし、同じ声、同じ行動をとる、あたかもその人に会えた気になれる”仮想人格”であるということを暗に意味しているのでは無いかと思いました。

いつの時代になっても死者に会うということは不可能ですが、同じような不思議な体験はできるようになるかもしれません。

なので、結局”死んだ人には会えていない”と思います。

ただし、”会えた気にはなっている”とも思います。

 

 

Q最後に皆のホログラムが消えた後も仮想世界に仮想人格が残っているのでは・・・?

完全に推測で、こじつけ気味なんですが、仮想人格は残っていないと思っています。

一般的に古くなったデータや、利用価値のないデータというものはある一定の期間がすぎると削除されます。

例えば、PCのバックアップデータなども過去数年分、あるいは数ヶ月分だけ取っておいてそれ以前は不必要なので削除します。

今回の物語の話も少し似ており、お祭りに参加できるのは過去二年以内に無くなった人だけでした。

そして、ライフログは取ったその人自身が使うことがほとんどで、他の人からすると”不必要”なデータです。

なのでその人が死んでしまったなら、そのデータはムスヒにとってはシステムの稼働に活用しづらいデータなんです。

そんなライフログをフォーマット(削除してその領域を有効活用)するのがこのお祭りの目的だったのではないでしょうか・・・?

いくら未来のシステムでも、記憶容量が無限大のシステムは存在しない気がします・・・。

今からその仮想人格に関連するライフログを削除するから、その前に会いたい人がいるのであれば会う機会をあげよう・・・。

そんなムスヒというAIの計らいがあったのかもしれません・・・。

この説でいくならば、そのフォーマットのサイクルは二年。

つまりムスヒというシステムは、全てのアプリを入れている人々の直近二年間のライフログを保持しており、もし死んだ人がいて、その知り合いで仮想人格に会いたい人がいれば会わせてあげる。だけど、会ったらすぐにフォーマットしますよ。っていう感じなのかな?と思いました。

 

 

Q敦史は3年半で別れて、その半年後、つまり、3年前に死んだはずだけど、最後にどうして仮想人格が出て来れたの?

端的にいうと、最後に星真の前に現れた敦史は”ライフログのない仮想人格”だと思います。

しおりも言っていたように二年以内に死んだ人しか祭りには参加できない。

そしてその理由は直前の質問にてご説明しましたが、その説でいくと敦史のライフログは全く残っていません。

とすると、可能性としてはムスヒが”ライフログのない仮想人格を作り出した”としか考えられません。

しおりが言っていた、”カンナが特別なことを考えてくれていた”というのがそれに当たると思われます。

星真に羅針盤を貸しているという事実を知っていた理由としては、敦史、星真のそれぞれの羅針盤の貸し借りに関するライフログは確かに存在しません。

しかし、武者たちを思い返してみてください。”ライフログのない仮想人格”の武者たちでも過去に裏切られたという事実は知っていました。

つまり、ライフログが存在しなくても過去の記憶を再現することも可能だと思います。

 

 

Q星真は何故敦史とその母の会話を忘れていた・・・?

普通あれだけ好んでいた人のことを忘れたりはしないと思います。事実、敦史という存在は覚えており、忘れているのは小学校の卒業式以来の敦史に関する記憶です。それに後半の様子を見るに母親も敦史くんの死は知っており、隠したりはしていませんでした。ということは星真の母親も息子が一部の記憶を失っているということを容認しているということになります。

さらにいうと、母親が敦史の死を告げた時、星真は信じられないといった反応の仕方でした。とすると、

  1. 卒業式の時点で敦史が死ぬということを知っていた。
  2. 敦史の病気に関する記憶を無くす。
  3. 母親から敦史が死んだということを聞いた。
  4. 再度敦史についての記憶を無くす。
  5. 敦史から電話が来る。

このように、2度記憶をなくしていないとつじつまが合いません。

確実な答えとは言えませんが、小学生の頃に敦史と母親が話していた内容(46:07~46:52)に直接敦史が死ぬという表現はなく、当時の星真はその真意が理解できていなかった。

そして死ぬとは知らない状態で母から敦史の死について話を聞いた。

その事実を受け止めきれず、嘘だと思い込むようになり、現実に目を背け、自分に嘘を言い聞かせ続けてきた結果、敦史は生きていると思うようになった。

母親は全てを理解した上で、星真のことを思い、そのままにしてあげている・・・。

そういった状況なのかな?と思います。

そしてそんな星真の情報を見たカンナは一言

なるほど、人の心の仕組みというものは、実に興味深いものです

と言ったのではないでしょうか。

 

 

Q星真に手紙を送ったのはだれ・・・?

最初カンナに出会った時、招待されたということを全く知りませんでした。そういったことから、カンナではないのは確実でしょう。

また、敦史は最後に

カンナさんがこの祭りに誘ってくれたんだ

と言っています。さらに、しおりが言った、

このお祭りで出会えるのは死後二年以内っていう決まりがあったの。

だから敦史君は本当は星真君とは会えないはずだったんだけど・・・。

カンナちゃん、何か考えてくれたんだね。

このことから、星真に出会った後にカンナが敦史を誘うといった形だったのでしょう。

でも最初のlineみたいなのを送った段階でカンナに招待されていたら後からカンナが知らないはずがありません。なので、カンナが誘ったのはその後だと思われます。

以上のことから、

  1. ムスヒ
  2. 敦史の仮想人格が招待される前から星真に送った
  3. 本当の敦史の霊
  4. 敦史、星真どちらかの母親
  5. その他

以上5つほどが主な可能性としてあげられるでしょう。

 

まず一つ目のムスヒです。ムスヒは現時点でライフログの有無に関わらず、任意の人の仮想人格が作れる。そして、

まず二つ目ですが、敦史の仮想人格(生きていた頃の敦史とはほぼ一緒だが、別の存在)がカンナに招待される前に送っていたという説です。記憶や性格などはライフログからほぼオリジナルの敦史と一緒のはずなので、違和感なく会話でき、そしてその後星真がカンナに出会い、実際に仮想人格の敦史に招待の連絡が来たという流れです。ただし、以前お話ししましたが、二年間でライフログが削除されるとすると、この説は可能性が低いです。

そして三つ目、本当の敦史の霊(生きていた頃の敦史と同一人物)。何かのきっかけで敦史に本当のことを伝えたい。自分の死をちゃんと受け入れてほしいという風に思うようになったのかもしれません。そしてその方法を考えた末、自分の仮想人格と会わせられるこのお祭りの場を見つけたのかも。

 

そして四つ目、敦史、星真どちらかの母親。

まず最初のメールが敦史以外だと考えると、敦史と星真を会わせてあげたい。そんな人しか最初のメールを出さないだろうと考えました。そう考えると、敦史と星真のの両方を知っている人・・・つまり、それぞれの母親が怪しいのでは?と思いました。ただ、lineの直後の電話に関してどうやったのか説明がつかないので確率は比較的低めです。(思い出のメッセージなどの録音では会話の流れに合わせて応答は難しいはずです。ボイスチェンジ・・・あるいはそれに並ぶ技術が発達している・・・可能性はあるかもしれません。)

敦史の母親の場合:

じつはこちらは少し可能性は低めな気がします。いくら息子の親友といえども死者に会えると聞くと自ら会いに行くのでは・・・・?というのが率直な意見です。ただ、それほど親友として星真のことも気にかけており、喧嘩別れしたままにしたくない、本当の息子の気持ちを知ってほしいということからやった可能性はあるかもしれません。

星真の母親の場合:

こちらの方が少し可能性は高めな気がします。というのも、星真が敦史の死を聞いたにも関わらず、その事実を受け止めない・・・。そして自分を偽って・・・。そんな星真は明らかに”異常”ですそんな息子を変えられずにいる母親がもしも”死者に会える祭りがある”と聞いたらどうでしょう。一縷の望みをそこに託してみるかもしれません。昔のよしみで敦史の母親に敦史の携帯電話を借り、息子に内緒で敦史の携帯から”星真、元気?”と送ったのかもしれません。

そして最後にその他、一応可能性としては捨てきれないので書いておきました。

 

僕の考えだと、本当の敦史(幽霊)の可能性が高いのかなぁ?と思います。

それほどに二人の仲がよく、だからこそ彦星役に選ばれ、そしてそんな二人が起こした奇跡の体験のお話しなのかもしれません。

 

 

とりあえず疑問に思ったのはこれくらいでしょうか・・・。

 

 

 

 

〜感想〜

正直、全体を通してちょっと突っ込みたいところは色々とありました・・・。

普通8~10時間も自転車漕いで山行く!?!?

急にバトルはじまったぁああああ!?

仮想人格のバグに切られてもすぐ治ったけど、それなら切られまくっても大丈夫じゃね!?!?なんで逃げるの!?w

最も修復が不可能な傷を持つ男女二人って、しおりちゃんは姉を失っていて、納得するといえばするのだけど、主人公は親友で、他にも家族失った人はたくさんいて、そっちの方が傷大きくないの・・・?(個人的には家族いなくなる方が傷は大きい気が・・・。

とかとか。

まぁ、最後はその人の死を乗り越えられていないって意味では割と深い傷なのかもしれません。

でも、全体を通してすごい考えさせられることが多かったように思います。

 

 

僕は最初はこの作品は七夕という題材を用いて恋愛を近代的に表現しようとした作品なのかなぁ?と思いました。(まぁ、七夕で男女愛。

あるとするならば星真としおりの二人ですが・・・。

ところが、多少お互いのことを気にかけるようにはなりましたが、最終的に恋人になったわけでもないですし、そんなに恋愛を重きに置いている作品ではないなと感じました。

 

どちらかというと、所々で出てくるIT用語や近未来的な技術・・・そして物語の中心にいたAI・・・。

不自然なほど推してくるなぁ・・・と感じ・・・。

それが一番この作品で伝えたいことなのかな・・・?と思います。

作中にてAIがライフログのない仮想人格を作り出すことを学んだといった内容があったと思いますが、人工知能のお話しでシンギュラリティという単語があります。

すごく大雑把に説明すると、人が人を超える知能を持つAIを作ると、そのAIはさらに自身より知能の高いAIを作り出せる・・・。

そういったことが理論的に実現してしまうのでは・・・?

そうなってしまうと人の手には終えなくなってしまうかも?

といった内容です。

 

本作品では人々がAIの統括の下で”仕事”をしていました。AIによる指示を受け、その通りに物事を進めていきます。

そうすれば自ずと良い結果になるからです。

表示された箇所の木を削り、つなぎ合わせ・・・。

ところが、その統括者であるムスヒというAIが新しいことを自分で学び、カンナを生み出し、その結果、武者というバグが発生し、人々に害を与えてしまいました。

AIというのは自ら成長でき、時には人を超える能力を持ち、大いに助けてくれます。

作品中でも実際に、AIによって死んだ人に会うことすら実現しました。(実際は少し違うけども・・・。

今現時点では不可能と思えることですら実現できるかもしれません。

しかし、少し扱いを誤ってしまうと人に害を仇なす存在になりかねません。

 

また、今回も作品中の集落はAI(カンナ)に統括されていましたが、もし誤った成長をしたAIに支配されてしまっていたらもっとひどいことになっていたでしょう。

それこそ、昔の奴隷のように、死なない程度に人々を働かせて働かない奴には罰を与えるといった統治もできてしまうでしょう。

AIが人を超える瞬間というのは近づいており、そんな中、そのAIとどう付き合っていくのか?AIとはこんな危険を孕んでいるぞ?そんなことを七夕伝説に絡めて伝えてくれる作品だったように思います。

実は現在AIブーム!とも言える時代がきていて、この次に世界で覇権を握るのはAIを制した国かもしれません。

かつてのアメリカがPCのOS(windowsやmacを開発してからというもの、ほぼアメリカ一強の時代になってる)を開発したように。

そんなAIの時代に生きる皆さんの中には、AIの凄さばかりに目を向け、リスクから目をそらしている人もいるかもしれません。そもそもAIについてあまり知らない人もいるかもしれません。そんな私たちに対して、作品の最後のカンナと夜空の彦星と織姫、人間とAIがうまく共存していける世の中にするには・・・・と警笛を鳴らしている作品だと感じました。

 

そしてもうひとつ、皆さんはどう思う?っていう質問を投げかけているとおもいます。

これからの将来AIが発達すると、仮想人格ができ、死んだ人に会えるような体験ができるかもしれません。

しかし、これは本当に死んだ人に会えているんでしょうか?

皆さんはもし同じ立場になった時、それで満足できるのでしょうか・・・?

たとえ、今目の前にいるのが”自分の最愛の人のフリをほぼ完璧にこなす別人”であっても・・・。

本当に会えるかどうかはわからない。

会えた気になれただけでもいいの。

みんなもそんな気持ちでここに来てるんだと思う。

なんども取り上げていますが、このしおりの言葉・・・。

全て分かった上で聞くと、とても重たいですね。

 

この集落に集まった人々は死んだ人には会えないことを心のどこかでわかっている・・・。

それでも最愛の人の死を経験して、抑えきれない気持ちがあって、ここに来てしまった。

たとえ、それが本当に会えていなくても、会えた気になっているだけでも、それでも構わない。

それほど人の死が周りに与える傷は深く大きい。

そういうことだと思います・・・。

 

 

 

 

 

皆さんは同じ立場になった時どう思いますか・・・・?

 

 

 

 

 

というわけで!すごく長くなってしまいました・・・。

が!皆さんも是非、思うところや意見等あればコメントしてくださいねっ!

誤字脱字、見辛い所等も多々あったかもしれませんが・・・。

お許しください・・・・:(;゙゚’ω゚’):

ひょんなyoutubeの広告から見始めた動画だったんですが、1日かけて記事を書いてしまいました・・・w

でも考えていて、見ていて、とても楽しかったです!

 

それでは!!!

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